●いせひでこ『グレイがまってるから』
実話。ハスキー犬との日常を描いた作品。
それがどうした?ってな内容で、普通すぎる。
●桂望実『死日記』
これはねえ、心にドスンときた。
本のタイトルからして暗くて怖いけど、
母を思う少年が母のために母によって殺される。悲しい・・・。
●椋鳩十『マヤの一生』
家族の一員として犬を飼ったことがある人なら、
これを読んで泣かない人はおらんだろう。
戦時中、犬を飼うのは贅沢だと、殺すように上から命令がくる。
必死に犬をかばうが、とうとう連れて行かれる日がきて・・・。
●トリイ・ヘイデン『シーラという子』
実話。虐待により愛を知らず、敵意むきだしの目をした6歳のシーラ。
徐々に心を開いていくシーラは、実はIQ180という知能を持つ子だった。
シーラが書いた詩が載ってるのだが、これを子供が書いたなんて!
●宇都宮直子『神様がくれた赤ん坊』
実話。不妊に悩み、やっと授かった子はダウン症だった。
立ち直れないほどのショックを受ける母親や家族、
その心情がとても良く書かれていて、胸がせつなくなる。
●大崎善生『聖の青春』
実話。村山聖という棋士の、29年の生涯を描いた作品。
将棋の知識がなくても読めると聞いたけど、
いやいやいや、多少の知識は必要やった。
対局に関しての記述の部分は、読んでてもサッパリ分からんかった。
●サン=テグジュペリ『星の王子さま』
この超有名な本をいままで読んだことがなかった。
というのも、エディ・マーフィ主演の「星の王子様ニューヨークへ行く」という、
ちょっとフザけた映画とダブり、こんなに真面目な本だと思ってなかったのだ。
ともすれば説教臭くなるような内容なのに、心に静かに響いてくる。