読書感想Ⅱ

いせひでこ『グレイがまってるから』
  実話。ハスキー犬との日常を描いた作品。
  それがどうした?ってな内容で、普通すぎる。
桂望実『死日記』
  これはねえ、心にドスンときた。
  本のタイトルからして暗くて怖いけど、
  母を思う少年が母のために母によって殺される。悲しい・・・。
椋鳩十『マヤの一生』
  家族の一員として犬を飼ったことがある人なら、
  これを読んで泣かない人はおらんだろう。
  戦時中、犬を飼うのは贅沢だと、殺すように上から命令がくる。
  必死に犬をかばうが、とうとう連れて行かれる日がきて・・・。
●トリイ・ヘイデン『シーラという子』
  実話。虐待により愛を知らず、敵意むきだしの目をした6歳のシーラ。
  徐々に心を開いていくシーラは、実はIQ180という知能を持つ子だった。
  シーラが書いた詩が載ってるのだが、これを子供が書いたなんて!
●宇都宮直子『神様がくれた赤ん坊』
  実話。不妊に悩み、やっと授かった子はダウン症だった。
  立ち直れないほどのショックを受ける母親や家族、
  その心情がとても良く書かれていて、胸がせつなくなる。
大崎善生『聖の青春』
  実話。村山聖という棋士の、29年の生涯を描いた作品。
  将棋の知識がなくても読めると聞いたけど、
  いやいやいや、多少の知識は必要やった。
  対局に関しての記述の部分は、読んでてもサッパリ分からんかった。
サン=テグジュペリ星の王子さま
  この超有名な本をいままで読んだことがなかった。
  というのも、エディ・マーフィ主演の「星の王子様ニューヨークへ行く」という、
  ちょっとフザけた映画とダブり、こんなに真面目な本だと思ってなかったのだ。
  ともすれば説教臭くなるような内容なのに、心に静かに響いてくる。