哀愁のノクターン

ゴールデンウィーク中に実家近辺のフリマにて、
フジコ・ヘミング『哀愁のノクターン』というCDを買った。
これに収録されているショパンの「革命」を聴くと、
これまた別のCDに収録されているベートーベンの「テンペスト」と似ている。
曲の意味も同じようなもんやから、似ていて不思議じゃないなぁ。
同じ曲でもフジコが弾くのと他のピアニストが弾くのとでは、
まるで雰囲気が違う。フジコの演奏は胸にグッーと迫ってきて、
どう言えばいいのか、ものすごく水気を帯びているとでも言おうか。
特にお気に入りの曲なんかはもう、フジコ以外の演奏は聴けない。
私は自分の葬式にはフジコ演奏の「愛の夢」「ノクターン№9」「別れの曲」の
3曲をエンドレスで流してくれるように頼んでいる。遺言書に書かなアカンな。
葬式屋の妙なインストメンタルを流されるなんて、真っ平ゴメンやもん。