読書感想

秋の夜長と言うけれど、一日24時間が25時間になるわけじゃない。
だから本を夢中で読んでいたら、自分の睡眠時間が減るだけやねん。
早よ寝んとツライってのは分かってるんやけど。
で、川崎草志「長い腕」を読んだ。
ある大工が一族の敵を打つ為、絶妙に歪んだ屋敷を作る。
何も知らずに敵は歪んだ屋敷に住み続ける。
歪んだ屋敷は精神を歪ませる、屋敷の傾きが気づかぬうちにストレスを与え続け、
歪んだ人間が歪んだ子供を育て、歪んだ家に住み続ける。
何世代にも渡り狂人が生み出されるという話。
そりゃその屋敷に住めばマトモな人間でなくなるという点においては、
復讐として成功なのかも知れない。
しかし狂った人間によって、命を奪われる関係のない人々。これはどないすんの?
それはさて置き、傾いた家に住むと体調が悪くなるのは本当の話。
頭痛、めまい、欝状態など、欠陥住宅で良く取り沙汰されてるよな。